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自給自足農園「ゆめぞの」から(池田孝蔵)

端境期 [家庭菜園]

投稿日時:2014/08/08(金) 18:05

端境期
 
 毎年8月上旬は、家庭菜園を営む者にとっては、地獄の試練を避けては通れない。
 それは、夏野菜の代表であるカボチャやスイカの採り入れが済んで、伸びきったツルや雑草を整理して、秋野菜の準備に入らなければならないからだ。
 秋野菜なんて9月だろうから、何も連日猛暑日のこの時期でなくても、お盆過ぎの暑さも落ち着いた頃にすればと、言われるかもしれないが、そういうわけには行かない事情がある。それは、雑草である。メヒシバ、やオヒシバ、エノコログサ、カヤツリグサ、スベリヒュなどの雑草が、一斉に種をつける時期にあたるのである。それらが結実して種を落とすと、それは、翌年以降の雑草の種として、大活躍することになる。
 したがって、どうしてもこの猛暑日にもかかわらず、刈り取ってしまわなければならないのである。毎年この作業を行っていると、あまりの苦しさに、一瞬、死ぬかもしれないと、頭をよぎることがある。しかし、直後、ま、それもいいかと、思い直すことにしている。なぜならば、こんなことでポックリ逝ったら、本人にとってこんな幸せなことはないと思うからだ。周りの人には迷惑をかけるかもしれないが、認知症になって、長い間迷惑をかけるよりは、はるかにマシではないだろうか。
 ところが、今年は、単に苦しいだけでなく、腰に力が入らなくなってしまい、作業が継続できないのだ。これまでは、苦しくても我慢すれば作業を継続できたものが、今年はできない。しかたないから、朝早い時間帯に、少しずつ作業を行い、4日かけて、ようやく本日完了した。
 こんなこと、あと何年できるだろうか。「あと何年」と明るく受け止めようとは思うのだが

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